伯母さんと温泉旅行でお別れ

10月半ばに来日したカリフォルニアの伯母さん、1ヶ月以上日本に滞在していましたが、遂に帰国の時期がやってきました。サンフランシスコ → 成田 → 東京 → 長野 → 白馬 → 山代温泉 → 宝塚 → 有馬温泉 → 京都 → 湯河原 → 東京 → 成田 → サンフランシスコという行程を米寿を過ぎて一人で移動しています。すたすた元気に歩くし、良く食べること!
まだ若い頃に単身渡米されて、今でもカリフォルニアで事業を自ら営まれています。ブランド品等には全く興味が無く、倹約家の伯母さんですが、日本に来るときは少し贅沢をするんだとか。我々が東京でのジェラート講習会の帰りに湯河原に立ち寄ると伝えていたら、京都滞在を一日早く切り上げて湯河原で会いたいとの仰せ。宝塚でお別れしたままかと思っていたら、ちょうど帰国間際にお別れする機会を得ました。この講習会はずっと前から決まっていたので、旅行支援前の沈滞ムードで旅館が安く出していたところを予約しており、その上に旅行支援も使えたので、大変お安くなりました。ジャストミート5本ちょうどですから。
ただ、二人で泊まろうと思っていたので、大浴場は無いし、夕食もイタリアン風和食というオシャレ目で新しい旅館。伯母さんには合わないのではないかと不安に思っていました。やんわりと話は事前にしておいたのですが、同じ旅館が良いし、この宿が良いと言うことは聞かないし。部屋に入ったら、やはり、露天風呂の浴槽が高いし、入るのは無理そう。頭を抱えていたら、驚くことが。
伯母さんも今まで一番満足した旅館だとの高評価。料理も純和食よりも食べやすかったと。見掛けは日本人のおばあちゃんですが、中身は完全にアメリカ人です。
いやあ、久し振りに大満足のお宿でした。今風な旅館ですが、昔ながらの行き届いたサービス。部屋には無料でキリンハートランドの小瓶。こういうこだわりが大好きです。料理は美味しいのにお酒にこだわりが感じられないとか、建物は豪華なのに料理にセンスが無い、食材にこだわっていないとか、万全な宿ってのは余りお目に掛かりません。特にコーヒーや紅茶にこだわりのない一流旅館が9割以上でしょうか。こちらのお宿は万全でした。若い頃から温泉旅館が大好きで、ボーナスを旅行につぎ込んでおりました。西日本で有名な旅館はほとんど訪れたことがあります。部屋の快適性、食材を手抜きしない料理の質、酒の品揃え、コーヒー・紅茶・スイーツへのこだわり。全て揃っているのは湯布院玉の湯、山代温泉あらや、丹後夕陽が浦温泉和楽程度しか思いつきません。伊豆・箱根界隈も何度も訪れましたが、ここが最高です。気の毒なのは、まだ新しいお宿なので、不需要期には安く出されています。お金持ちが大好きな仰々しい接遇もありませんしね。その内に、もっとお高くなるのではないでしょうか。
YouTubeを現在アップロード・審査中です。お昼頃までには見ることができるかと。是非ご覧下さい。
若い頃からの無駄使いが行き過ぎて、貯えが全くないので、移住・開店には苦労しておりますが、それを通じて得た味へのこだわりをカフェで感じて頂ければと願っています。
ご一読有難うございました。

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